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上司の役割とは

昇進し部下が出来た時
上司として何をしたらいいか分からない人が多いものです。
そもそもなにに心掛けたら良いのかも分からないで、とりあえず数値管理をする。
そんな人も多いのが現実です。
数字だけを見てマネジメントするようになると、成績のみで管理することに慣れてしまいます。
ただ数値管理するだけならグラフやエクセルを見れば判断できますが、マネジメントの立場では、それのみでは意味がないですね。
マネジメントする上で必要とされることは、会社の業績を上げることや組織を安定させることです。
例えば、成績に関わりにくい総務などの管理部門などは業務効率を上げることなどでしょう。
マネジメントは本来の目的を忘れると全く機能しません。
ではなにが必要なのでしょうか?
簡単に一言で言うと
「部下に仕事をさせるのが上司の仕事」だということです。
当たり前と言われるかもしれませんが、これが意外に出来ていないんですよー
そして、少し必要なことを挙げていくと下記分類出来ます。
【適格な指示命令系統】
例えば
Aさんが「あの山に登りなさい」と言われたとします。
山を登ろうとしたら距離の長い左ルートと距離の短い右ルートがあったとします。
Aさんは左から登りましたが、上司は右から登ってほしいと思っていて、
Aさんに「なぜ右から行かなかったの?」と怒りました。
普通なら「それなら言ってよ」と心で思いますよね?
これが上司として指示がキチンと出来ていないということです。
適格に支持を出すのであれば「あの山を右ルートから登りなさい」ということになります。
上司が勝手に思い込んでミスが起こることはよくあることで、このような指示が続くと上司としての信頼を無くします。
【スタッフに気持ち良く仕事をしてもらう】
成績を上げるためには、スタッフに気持ち良く仕事をさせることが重要です。
嫌々仕事をしている人で良い影響があるとは思えませんよね?
例えば、適正に見合った業務範囲をスキルを判断し割り当てることです。
常に機械的に業務を行わなければいけない業種以外は、平等に振り分けるのが必ずしも良いとは限りませんし、
そもそも競争することが否定された時点で意識向上はありません。
【仕事を切らさない】
仕事がないことは良いことではありませんが、たまに配分が悪く全く仕事がないスタッフもいます。
これでは人は育ちませんね?
一人一人役割をもって仕事をしていくことが必要です。
そして切れ目なく仕事を与え続けることでスキルを向上させる。
極端に言えば、スタッフの仕事が素晴らしく、上司が仕事をすることが無くなることが素晴らしいとも言えます。
【正しいことは正しいと言う】
部下が間違ったことをしていたら必ず注意しましょう。
気を使って言わないことは、上司としての資質としては悪です。
常識的なモラルに即した部分は言い続けることで浸透するものです。
逆に正しいことを言えるスタッフを育てましょう。
何度でも注意し、それでも難しければ辞めてもらっても構わないぐらいの強い気持ちが必要です。
だからといって高圧的に接したりするのもNGです。
言うのは簡単ですがキチンと管理をしながらおこなうのは大変です。
上司であることは役割の一部であって、偉いからなりたいというものではありません。(傍から見れば確かに偉いのですが・・・)
最初は誰でも思うように出来る訳ではありません。
上司という役割を全うすることで、一歩づつ経験を積んで成長していくことが必要なのではないでしょうか?